ずっと見たかった映画。ようやく見に行くことができました。号泣なり。
最初から圧巻のダンスシーン。言葉では何も語られないのだけど、迫り来る。肉体ってこんなに雄弁なんや。
主人公のエリーゼがバレエで挫折してむかったブルターニュ。宿のマダムがエリーゼに言ったセリフ、低い山で転んだからもっと高い山に行けるんだと。
型にはまったバレエから型にはまらないコンテンポラリーダンスに出会い、固定観念から解き放たれ、エリーゼの体と気持ちが同期してどんどん表情が柔らかくなっていく。
パリの街も、そこで久しぶりに恋人と再会して抱き合うシーンも全てが美しい。
最後に厳格な父親がエリーゼの子供の頃からの思い出をフラッシュバックして涙を流すところで嗚咽状態となってしまった。
本当に芸術の秋にふさわしい美しくて味わい深い素晴らしい映画でした。ありがとう。
